2021-05-27 第204回国会 衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会 第3号
伺いますが、国の政策的な戦略、要請に基づいた研究に重点化する研究費の競争的資金化や選択と集中は、研究力を低下させ、研究の多様性を失わせ、結果としてイノベーションにも結びつかないというのが現場の研究者の偽らざる声、実感だと思います。井上大臣は、こうした声をどのように受け止められますか。
伺いますが、国の政策的な戦略、要請に基づいた研究に重点化する研究費の競争的資金化や選択と集中は、研究力を低下させ、研究の多様性を失わせ、結果としてイノベーションにも結びつかないというのが現場の研究者の偽らざる声、実感だと思います。井上大臣は、こうした声をどのように受け止められますか。
○畑野委員 そこで、大臣、確認なんですけれども、これまでの選択と集中や研究費の競争的資金化の方向性は見直していく、第六期基本計画がせっかく、真理の探究、基本原理の解明、新たな発見を目指す基礎研究と、個々の研究者の内在的動機に基づき行われる学術研究の卓越性、多様性というふうに言ったわけですから、そういった趣旨を生かすようにしていく必要があると思うんですが、いかがでしょうか。
運営費交付金の削減、成果指標に基づく再配分、研究費の競争的資金化など、政府が求めるそうしたものに応える大学に資源を重点配分する選択と集中、これで、多様で独創的な基礎研究分野が縮小するとともに、期限付プロジェクト研究が増えて、任期付教員を増やさざるを得なくなっているんです。 こういうのを見ていますと、学生たちは博士課程への進学を諦めてしまう、先輩たちを見ていれば。
研究費を競争的資金化してきたことで基礎研究が後景に追いやられ、研究内容の多様性が奪われている。これで基礎研究が支えられるとお思いになりますか。